あらすじ

それぞれ異なる世界で戦い、命を落としたシラキとリオン。 死後、二人の前に現れた創造主が告げた使命は、戦うことではなかった。 ――生きることに恵まれなかった子どもたちの親となり、その傷ついた魂を救ってほしい。 神が創りし箱庭で、二人は新たな家族を築いていく。 愛を知らずに生きた子どもたちへ、初めての温もりを届けるために。 ※この作品はコンテスト用のト書き脚本形式です。 登場人物 シラキ 二十代後半の人間の男性。黒髪に無精髭を生やした、無愛想でぶっきらぼうな元兵士。 生前は怪物によって地上を追われた終末世界で、十年以上にわたり人々を守るため戦い続けていた。仲間たちと共に命を落とした後、創造主によって「神の箱庭」へ導かれる。 子どもの扱いには慣れておらず、自分が親になれるとは思っていない。しかし根は面倒見がよく、危険から誰かを守ることには迷いがない。料理や修理など生活能力も高い。愛煙家だが、ルナの前では煙草を消すなど少しずつ父親らしい行動を見せていく。 リオン 十代後半の人間の女性。金髪と緑色の瞳を持つ神官。穏やかで礼儀正しく、困っている人を放っておけない性格。 生前は勇者一行の神官として魔王討伐の旅に参加し、仲間を先へ進ませるため魔王城で命を落とした。死後、創造主から家族を知らずに死んだ子どもたちの親になってほしいと頼まれ、神官として魂を救うため箱庭で暮らすことを選ぶ。 子どもへの愛情は深いものの、親になった経験はなく「正しい母親でいなければ」と悩みやすい。心を支えることを得意とし、戦うことしか知らなかったシラキとは互いの不得意を補い合っていく。 ルナ 六歳ほどの少女。黒い肌、小さな角、尖った耳と尻尾を持つ魔族の子ども。銀色の髪と、月を思わせる金色の瞳が特徴。 生前は生まれてから一度も家族の愛情を知らず、名前すら与えられないまま幼くして命を落とした。箱庭へ送られ、シラキとリオンの最初の子どもとなる。 大人の顔色をうかがう癖があり、食事や物に触れる時にも「いいの?」と許可を求めてしまうほど臆病。しかし本来は好奇心旺盛で素直な少女。シラキから金色の瞳にちなんで「ルナ」という名前をもらい、温かな食事や自分の部屋など、これまで知らなかった当たり前の幸せを一つずつ経験していく。 創造主 あらゆる世界の上位に存在する神。家族の愛や希望を知らないまま命を落とした子どもたちのため、死後の世界「神の箱庭」を作った存在。 子どもたちを愛し守ることのできる魂を選び、血縁や種族、生まれた世界に関係なく家族として結びつける。基本的には箱庭で暮らす者たちを直接導かず、彼ら自身が家族になっていく姿を見守っている。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/25
  • 現在の作品死後の世界で家族になる(漫画原作コンテスト版)