あらすじ

『荷物持ちと追放されたので、帰り道は置いていきません』の続編です。前作未読でも読めます。

追放から一年。わたし、テッサは王立探索院の主任座標術師になりました。仕事は、新しく見つかった迷宮に、帰り道の座標を刻むこと。

その未踏区画の奥で、わたしは隠された泉を見つけてしまったのです。

泉のほとりには、わたあめのようにまんまるの、ふわふわの生き物たち。魔素を食べて、泉を澄ませて、迷宮の底を静かに保ちながら、誰にも知られず幸せに暮らしていました。

道が繋がれば、この子たちの家は終わります。

だからわたしは、五年間座標を刻み続けたこの手で、初めて「刻まない」ことを選びました。測量記録に空白を残したわたしを、規定と査問会が待っています。「すべての発見は登録せよ」と。

——地図に載らないことと、存在しないことは、まったく違う。

記録に救われたわたしが、今度は、記録しないことで守る番です

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/08/25
  • 現在の作品隠し階層を見つけたので、帰り道は作りません