あらすじ

落とし物は、いつも私のところに来る。
王城の遺失物保管室を預かる公爵令嬢セラフィナは、十年間、城で落とされたものをすべて台帳に記してきた。
ハンカチ、片方だけの耳飾り、開封されない手紙。誰が、いつ、何を落としたのか。
婚約者である王太子から「記録係の分際で」と婚約を破棄されたその日、彼女は何も言い返さなかった。

「もう、鍵はお返しします」

さようなら、十年いた部屋。
誰も困ればいいと思ってしまう私は、性格が悪いのだろうか。

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アルファポリス
アルファポリス2026/08/22
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