あらすじ

王宮で十年、白狼の毛繕い係を務めてきた男爵令嬢プリムラ。しかし新任の聖獣管理長官ハンフリーに「毛を撫でるだけの閑職」と嗤われ、ある日突然、解雇されてしまう。

行く当てを失ったプリムラは、亡き祖母が暮らした聖獣の森のほとりで、お茶と焼き菓子の小さなカフェを開くことに。飄々とした樹医の管理官バジルに支えられて迎えた開店――のはずが、夜ごと窓を叩くのは、王宮にいるはずの筆頭聖獣・白狼のブランシュ。おまけに狐も鷲も兎も、聖獣たちが次々と「常連さま」になってしまい……?

一方そのころ王宮では、聖獣たちの毛並みが荒れ、国を守る結界が静かに緩みはじめていた。祖母がプリムラに遺したのは、聖獣の魔力を毛から調える幻の技「調毛の手」。「毛を撫でるだけ」と疎まれた十年は、実はこの国を支えていた十年だった――。

もふもふと焼き菓子に癒される、静かに痛快な自己肯定ファンタジー。毛並みは、心の鏡ですのよ。

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アルファポリス
アルファポリス2026/08/25
  • 現在の作品白狼の毛繕い係を解雇されたので、聖獣の森でカフェを開きます