あらすじ
有名な心霊スポットとして知られる、廃療養館、旧トンネル、廃ホテル。そこでは昔から、白い女が現れる、名前を呼ばれる、誰もいない部屋の電話が鳴る――そんな怪談が語り継がれていた。
ある夏の夜、廃療養館を訪れた大学生二人が忽然と姿を消す。車も荷物も残されたまま、争った痕跡もない。そして二日後、今度は旧トンネルへ向かった心霊配信者たちが行方不明になる。
二つの現場で共通していたのは、失踪直前に記録された奇妙な音。
カン。カン。カン。
三回の金属音だった。
捜査を担当する刑事・鳴瀬千尋は、幽霊の存在を信じていない。だが調べるほど、三つの心霊スポットには偶然では説明できない共通点が浮かび上がっていく。
そこへ現れる、失踪者家族に依頼された霊視者と、過去の行方不明事件を追い続ける民間調査員。
怪談は本当に人を消しているのか。
それとも、人間が怪談を利用しているのか。
そしてなぜ、失踪は必ず四十八時間おきに起きるのか。
三回目の音が鳴るたび、真相は少しずつ近づいてくる。