あらすじ

真壁直人、三十四歳。元・営業企画課長代理。 部下の仕事を抱え込み、誰にも頼れず、最後には大切な部下から退職届を突きつけられた――管理職としては、完全な失敗者だった。 そんな直人が転移した異世界で出会ったのは、剣も魔法も最強の勇者アレク。 ところが彼は、偵察も荷物運びも作戦立案も、何もかも「俺がやる」と引き受ける、部下に任せられないリーダーだった。 戦士は剣を抜くのが遅い。 魔術師は小さな火しか得意ではない。 斥候の報告には、いつも「たぶん」がつく。 僧侶は人の世話ばかりして、自分を後回しにする。 一見、頼りない仲間たち。しかし直人は気づく。 彼らに能力がないのではない。勇者が全部やってしまうせいで、力を発揮する機会がないのだと。 目標を共有する。得意を見つける。判断する範囲を渡す。失敗しても立て直せる仕組みをつくる。 剣も魔法も使えない三十四歳が、かつてできなかった「任せること」にもう一度挑むとき、勇者パーティーは初めて、本当のチームになっていく。 これは、異世界の危機を仕事術で乗り越えながら、失敗した大人が仲間とともにやり直す物語。 ――世界を救うのに、勇者が四人いる必要はない。

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小説を読もう2026/08/25
  • 現在の作品異世界の職場、だいたい前の会社と同じでした