あらすじ
年に一度のヴォルテックス限定注文デー。
アカネがガラポンで引き当てたのは、最不人気カラー「マッドグリーン」だった。
欲しかったのは赤。交換会で必死に相手を探すアカネだったが、誰も緑を欲しがらない。そんな中、赤を引き当てた「選ばれし者」の男が周囲を見下す姿を目にし、アカネは複雑な気持ちになる。
諦めて登録カウンターへ向かった彼女は、そこで一人の中年男性が「妻が好きだった色だから」と、マッドグリーンを嬉しそうに受け入れる姿を目にする。
数週間後、納車された緑のヴォルテックスに乗り始めたアカネ。
そしてある日、道の駅で鮮烈な赤いヴォルテックスと、深い緑のヴォルテックスが続けて走り去るのを目にする。
「……やっぱり赤、カッコいいな」
それでも、少しだけ自分の緑を好きになれるようになっていた。