あらすじ

真面目で優しく温厚な子。  そんな仮面が剥がれてしまった、らしくない場面を目撃されたら、その目撃者を殺して“じゃない私”を隠蔽してしまう。  それが癖になってしまった主人公は、両手の指では数えきれないほどの殺人を犯してきた。  自己中心的で衝動的な自分が嫌だ。人を殺しているのに普通に生きたいと願う愚かな自分が嫌だ。死にたいのに死ぬ勇気の出ない自分が嫌だ。  止まらない自己嫌悪に苛まれながら、それでも辞められない不都合を取り除くための殺人に、勝手に悩んで勝手に落ち込む日々を繰り返す主人公。  そんな彼女の目の前に、殺したはずの被害者の名を名乗る人間たちが現れる。 「僕、生まれ変わったみたいなんです」 「あのとき殺してくれて感謝してるんですよー」 「死んで良かった」 「ありがとう」 「人殺しを辞めたいなら手伝いましょうか?」 「いっそ人殺しをビジネスにしてみます?」 「気楽に生きて良いんじゃないですか」 「たまには愛してあげましょうよ、自分のこと」  犯罪者である自分を肯定しかしない生まれ変わった被害者たち。そんな彼らに振り回されながら、主人公は今日も真人間の振りをして生きていく。  誰か私の罪を責めてください。責めたら殺してしまうと思うけれど。

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カクヨム
カクヨム2026/08/25
  • 現在の作品むかし殺した人たちが生まれ変わったらしくて、殺人犯の私に接触してくる話