あらすじ
目を覚ますと、俺はスクラップ工場のコンベアに乗せられていた。
記憶はない。
左腕は壊れ、両脚は存在しない。
そして搬送レールの先では、巨大なプレス機がスクラップを次々と押し潰していた。
生き残るため、近くに転がっていた義足を掴む。
すると視界に文字が浮かんだ。
《識別完了》
《適合可能》
《適合率:61%》
俺には、機械部品を識別し、自分の身体へ換装する能力があるらしい。
壊れた義足。
警備機から奪った腕。
廃棄された軍用パーツ。
使えるものを拾い、より適合率の高い部品へ交換しながら、俺は少しずつ身体を作り直していく。
だが、スクラップ工場の外に広がっていたのは、謎のエネルギー《コアフラックス》によって汚染された世界だった。
なぜ俺はここにいるのか。
なぜこの身体だけが汚染を受けないのか。
そして、失われた記憶の中で俺は何をするために未来へ残されたのか。
これは、拾ったパーツで自分の身体を修復していた男が、やがて壊れた世界まで修復していく物語。