あらすじ
失ったものは、戻らない。
傷口に瘡蓋ができても、
新しい明日がやってきても──
心の奥で燻り続ける憎しみまで、消えることはなかった。
病弱で読書が好きな少年、ノクト・レヴァンスは、唯一の家族であり最愛の姉、アイリーンと共に暮らしていた。
だが──彼の人生を激変させる事件が起きる。
事件から三年。
ノクトは身体を鍛え、命を差し出すような血の滲む努力の末、病弱だった身体を克服した。
そして、困難といわれる試験を突破し、幻獣調査団クライメシスの一員になる。
調査団のなかでも夜間戦闘を専門とする「ナイトキラー」となったノクトは、数年の経験を積んだ後、仲間たちとともに因縁の島・グレートワイツへ向かう。
あらゆる願いを叶える幻獣――ハバキネスの調査のためだ。
それぞれの願いを胸に、命懸けの試練へ挑む五人。
未知の島に眠る伝承。
行く手を阻む伝説の獣たち。
そして、幻獣ハバキネスをめぐる謎。
圧倒的な力など持たない彼らは、仲間と知識を頼りに、ときには自らの命を賭けながら、その答えを探していく。
しかし、ノクトが求めていたものはただ一つ。
その先で彼が目にするものは、憎しみだけを生きる理由としていた少年の心を、大きく揺さぶることになる。
『されど、胸の灯火は消えずに歩ませて。』