あらすじ
怪異の存在が広く知られている世界。
人間と怪異は、互いの存在を知りながらも、普段はほとんど交わることなく暮らしている。
その境界で起きた厄介事ばかりを扱う、少し変わった探偵事務所があった。
所長は真壁玄一、五十四歳。元刑事。今は怪異専門の私立探偵。
普段は適当で、仕事にも金にも執着がない。けれど、ひとたび事件に向き合えば、人間も怪異も同じように疑い、同じように信じる。
ただ、その男にも、二十年前から終わっていないものがある。
ある夜、高校一年生の黒瀬湊は、得体の知れない怪異に追われていた。
逃げても、逃げても、そいつは近づいてくる。
転び、もう駄目だと思ったその時。湊の前に、一人のオッサンが立った。
それが、真壁玄一との出会いだった。
怪異専門探偵・真壁玄一と、勝手に弟子を名乗る不良高校生。
人と怪異の狭間で起きる奇妙な事件を追う、年の差師弟の怪異ミステリー。