あらすじ
江戸時代から続く歌舞伎界の名門、仁村家の一人娘として生まれた仁村花凛。仁村家の血と芸を次の世代に受け継ぐという、生まれながらの使命を果たすため、幼い頃から有望な歌舞伎役者を婿として迎えることが決められていた。
そんな花凛が12歳の時、連れて来られた婿は花本宗一郎、当時まだ9歳だった。
そのまま花凛の家で内弟子として一緒に暮らすことになった宗一郎。
しかし10年後、宗一郎は伸び悩み、花凛の父、十四代目仁村寿濤からも見放され、辛く当たられていた。
「お前は色気というものがわかってない。そんな大根じゃ、仁村家のお家芸である女形の芸を汚すだけだ!!」
芸の壁にぶつかり悩む宗一郎に、花凛が掛けた言葉は意外なものだった。
芸と血を受け継がなければならないという梨園の宿命の下で生きる花凛と宗一郎。二人はどのような結末を迎えるのか?