あらすじ
無能と呼ばれた少年には、誰にも知られていない力があった。
異能者が当たり前に存在する近未来の日本。
異能者の名門・龍王宗家に生まれた嫡男、龍王景真は「無能」と呼ばれていた。
生まれつき持つ光属性は極めて純度が高いが、本人の異能レベルは低く、戦闘能力も平凡以下。
しかも母を生まれた直後に失い、五歳で父も亡くしている。
龍王家の次期当主として期待されるどころか、継母は弟を後継者にしようと動き、景真は自宅にも居場所はなかった。
景真は異能者が集う名門校――東都異能高等学校へ進学する。
レベルが低いためそこでの評価も最低だった。
しかし彼には誰も知らない特殊な異能があった。
それは「夢」
眠っている間だけ入ることのできる不思議な世界――夢の大書庫。
そこには、この世界に存在する膨大な魔術や戦闘技術、そして失われた知識までもが眠っている。
現実では一晩。
しかし夢の中では、その何倍もの時間を修行に費やすことができる。
「だったら・・・寝ている間に強くなればいい」
誰にも知られず、誰にも期待されず。
景真は夢の中で魔術を学び、戦闘技術を磨き、そして自分自身の「分身」を生み出して修行を続ける。
やがて彼は気づいていく。
異能者たちが競い合うインターハイ。
繰り返される悪魔と人間の戦争。
龍王宗家に隠された秘密。
学園を蝕む不可解な事件。
世界を終焉へ導く第九天魔王。
これは、無能と蔑まれた少年が、誰にも知られない場所で最強を目指す物語。