あらすじ
現代日本人だったはずの「彼」は、気づけば、ティルことティベリウス・ラグランとして生を受けていた。
ティルは幼い頃から、ラグラン男爵家の長男として、領主である父のあとを継ぐため努力していた。
メイドのパテルと一緒に日々を懸命に過ごした。そしてある日、彼に魔術を学ばせるために家庭教師が呼ばれた。
それが彼の運命が変わった日だった。
彼の生まれ育った王国においては、貴族であれば誰でも魔術を使えるのが普通だった。
だが、ティルにはなぜか、魔術が使えなかった。
魔術を使うための魔力はあるのに、どれほど勉強しても、どんなに努力しても、どうしても魔術が使えるようにはならなかったのである。
このためティルは後継者失格とされ、代わりに才能あふれる弟が後継者と決まった。
この結果、彼は家を追い出されることになったのであった。
これは、そんなティルが人生を謳歌したいと考え、そのために苦労したり努力したりする物語である。