あらすじ
織田信長のもとには、未来人が来る。
「君は令和から来たの? ワンピースの最終話知ってる? 知らないなら令和・乙部屋ね。喧嘩になるからね」
たまに、ではない。
月に百人単位で来る。
トラックに撥ねられた男子高校生、スマホを握ったタイムスリッパー、異世界スキル持ち、パチプロ、自衛官、銀行員――挙句の果てにはイージス艦まで。
最初こそ驚いていた信長だったが、今ではすっかり慣れてしまった。
「はいはい、本能寺ね。もう終わったから」
「スマホは没収。令和組はあっち」
「そのチート、再現性ある? 燃料は? 補給は?」
「食事と住居は出すから、とりあえず暴れないでね」
未来知識は確かにすごい。
だが、料理人は業務用スープがなければラーメンを作れず、設計技師はCADを求め、農業高校生は「肥料ならコーナンにあります」と言う。
現代文明、意外と一人では何も作れない。
一方、明智光秀は本能寺ノイローゼで時短勤務。羽柴秀吉はソシャゲにハマり、安土城には転生者受付とJIRA掲示板が設置された。
天下布武をやりたい信長と、今日も時空を越えてやってくる面倒な来客たち。
歴史改変?
そんなもの、とっくに手遅れである。
未来人対応が完全に日常業務になった安土城を舞台にした、戦国時代SFコメディ。