あらすじ

高校2年の城野陽(じょうの・ひかる)。父方は元皇族の遠縁で、家宝の勾玉(まがたま)『八尺瓊(やさかに)』を代々守ってきた家系だ。ある夜、幼馴染の鏡野麻理(かがみの・まり)と裏山の洞窟で火山噴火に巻き込まれ、勾玉が眩く光り——気を失った。 目を覚ましたら、見知らぬ砂浜。麻理はどこにもいない。俺の胸元の勾玉を見て、老女は畏怖する。「あんた、忘れられた王家の跡取りだよ」。 ここは異世界『和州(わしゅう)』。神々の血を引く王家が代々治めてきた島国だが、父王は数年前に毒殺され、生き残った王族は南の島に隠れ住んでいた。「弟」と呼ぶ兄王子・伊都瀬(いつせ)に引き取られた俺は、失われた都を取り戻す旅に出る。 言霊(ことだま)で戦う久米衆(くめしゅう)。宴で八十人を斬り伏せる血の夜。罠を仕掛けた者に罠が返る皮肉な処刑。九つの穴から血を噴いた父王の毒杯。 ——太陽の子は、日に向かって戦ってはいけない。 古い掟が旅の指針となる、和風の建国ダークファンタジー。優しい高校生だった俺は、優しさを捨てずに冷酷にもなれる王へと、少しずつ変わっていく。

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小説を読もう2026/08/25
  • 現在の作品勾玉に返された俺、失われた王家の跡取りだったらしい 〜優しい高校生、太陽を背負う王になる〜