あらすじ
王立魔導研究院で、魔法の研究に明け暮れていたエルフのリシェル・アークライト。
研究材料が尽きた彼女は、久しぶりに外へ買い出しに出ることにした。
ところが正門の向こうに、あるはずの王都はなかった。
――アルヴェリア王国は、三百年以上前に滅びていた。
しかも歴史上、リシェル自身も王国とともに死亡したことになっている。
そして親友だったエルフ、アリア・セレスティアは――王国を滅ぼした《滅国の魔女》として語り継がれていた。
「……そんなはずがありません」
三百年後の世界では、リシェルの研究を基礎に魔導文明が大きく発展していた。
魔導列車。通信魔導具。新しい薬。自分より進んだ現代魔法。
知らない未来に目を輝かせながら、リシェルは歴史研究者ノアや旅先で出会う仲間たちとともに、滅びた王国の真相を追い始める。
アリアは本当に王国を滅ぼしたのか。
そして、自分の研究は三百年間で何に使われたのか。
これは、三百年研究室に閉じこもっていたエルフが、
自分の知らない未来と、自分が残した過去を研究する旅の物語