あらすじ
異世界へ召喚された会社員・蓮見レイジ。
女神から「魔王を倒し、世界を救え」と告げられた彼は、与えられるはずだった強大な異能をすべて断り、ただの人間のまま異世界へ降り立った。
剣も魔法も、特別な力もない。
それでもレイジは“レン”と名乗って異世界を旅し――ついには魔王を倒すことなく、人間と魔族が滅ぼし合う未来そのものを変えてしまう。
使命を終えたレンは仲間たちに別れを告げ、現代日本へ帰還。
異世界での出来事を夢だったのかもしれないと思いながら、再び普通の会社員として暮らし始める。
しかし、しばらくして。
かつてレンと共に魔王討伐の旅をした女騎士、魔法使い、聖女が、世界を越えて現代日本へやって来る。
しかも、転移に巻き込まれた魔王と、なぜかレンに妙に思い入れの強い十数名のシスターたちまで一緒に。
突然の再会によって、レイジの平凡だった日常は一変する。
初めて見る現代文明。
そして異世界とはまるで違う社会の常識。
そんな騒がしい日々の中で、レイジが異世界で何をしてきたのかも、仲間たちの言葉から少しずつ見え始める。
本人にとっては、もう終わった旅。
けれど彼を追って世界まで越えてきた者たちにとっては、どうやらそう簡単な話ではないらしい。
そして。
彼らの再会を快く思わない“何者か”の気配も、静かに近づき始める。
一方、異世界からの来訪者が現れた現代日本でも。
彼らの知らないところで、何かが静かに動き始めていた。