あらすじ
神に選ばれた十二支の王が治める国、ツヴェルフェト。
その頂点に立つ十三歳の少年大王シリウスは、幼いころの出来事によって感情を失っていた。
そんな彼の前に現れたのは、絶滅したと思われていた猫族の少女リヒト。
猫族は神鼠を本能的に憎み、喰らおうとする。
そして神鼠であるシリウスは、猫族を恐れる。
リヒトと出会ったシリウスは、初めて「恐怖」を知る。
やがて、嬉しい、寂しい、会いたいという感情を一つずつ取り戻し、ついには彼女への恋を知っていく。
けれど、リヒトはシリウスを傷つけることを恐れ、彼のもとを去ってしまう。
感情のなかった少年大王が、自分を喰らおうとする猫の少女との出会いによって、恋と喪失、そして自分の未来を選ぶ心を知る物語。