あらすじ
能力の有無が、学校での立場や将来さえ左右する世界。
高校1年生の久世透は、能力測定で「固有能力なし」と判定された、目立たない少年だった。
だがある日の下校中、同級生の相沢美月を交通事故から救おうとした瞬間、世界の時間が停止する。
透に目覚めたのは、数百年前にただ1人だけ確認された国家機密級能力『時の番人』。時間を止めるだけでなく、物や生き物の時間を進め、巻き戻すことさえできる力だった。
国家に知られれば、普通の高校生活には戻れない。
過去を知る神代学長の庇護のもと、透は能力を隠しながら、秘密の制御訓練を始める。秘密を共有する美月、気の置けない友人たちとの日常、能力者による差別、そして学校へ近づく正体不明の監視者。
誰かを守るための力は、いつか世界を傷つける力になるのか。
これは、止まった時間の中で未来を選ぶ少年と、その隣を歩く少女の物語。