あらすじ
付き合い始めて、もうすぐ3年。
29歳の直人と28歳の美帆は、気軽に冗談を交わし、一緒にいることを心から楽しめる恋人同士だった。
2人には、毎年夏に訪れる海辺の町がある。海の見える小さなカフェ、夕陽に染まる窓辺、月明かりが伸びる静かな渚。今年も変わらない時間を過ごすはずだった。
しかし、月明かりの下で美帆との未来を意識した直人は、その想いを最後まで言葉にできない。
今の幸せが続けばいいと思う直人と、今が幸せだからこそ、その先を考え始める美帆。
互いを大切に想う気持ちは変わらない。それでも仕事や日々の変化のなかで、2人の歩幅は少しずつずれ始める。
これは、「一緒にいるのが当たり前」になった恋人たちが、もう一度、自分の意思で相手を選び直す物語。
来年も、その先も――同じ未来を歩いていくために。