あらすじ

王宮衣装局の服飾修復師ミレイユは、夫を亡くして以来、「喪服しか直せない不吉な女」と蔑まれてきた。 政略結婚を翌日に控えたリゼット王女の花嫁衣装から黒い刺繍を発見した彼女は、典礼長から夜明けまでにすべて切り取るよう命じられる。しかし、王女本人の許可も修復記録もない改変を拒んだ結果、衣装を傷つけた犯人として王宮を追われてしまう。 ところが、見習いが守った一本の黒糸は、蒸気を受けると銀色へ変わった。条約通訳官ノアと国境の花模様を読み解くと、そこに縫い込まれていたのは、現在の婚姻条約から消された「花嫁の帰国権」「私有財産」「侍女の同行権」だった。 過去を大切にすることを弱さと呼ばれた未亡人が、消してはならない誓約を守り、亡夫への愛を捨てることなく、自分の仕事と新しい恋を選んでいく。

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小説を読もう2026/08/25
  • 現在の作品王宮を追われた私は、国境で花嫁の喪服を縫う