あらすじ
ダンジョンは土地である。
発見されれば登記され、売買も賃貸もできる。
冒険者の狩り場にも、農地にも、工房にもなる。
そして今。
その地下に、新たな都市が生まれようとしていた。
三千年前に滅びた地下帝国。
そこに眠っていた五龍と、失われた王国の歴史。
すべてが明らかになった時、迷宮専門の不動産屋レオンハルト・ローゼンベルクは一つの結論を出す。
「なら、街をつくりましょう」
目標人口、一万人。
地上の黒龍街を地下へ移設し、新たな住民を募る。
エルフ、ドワーフ、人間、冒険者、商人――。
地下帝国を復活させるのではない。
三千年前とは違う、新しい街をつくる。
魔素インフラ。
住宅開発。
商業区画。
移民政策。
そして、世界中から集まる人々との利害。
土地があれば、人が集まる。
人が集まれば、街になる。
これは、迷宮から新たな居場所をつくる不動産屋の物語。