あらすじ

「耳たぶが大きい」 ただそれだけの理由で、京都旅行中の中国人大学生・青伏龍は、清水寺の僧侶十三人に拉致された。 押しつけられた役職は、西日本の怪異を裁く「第二百八十三代調伏衆座主」。 地位は最高、法力はゼロ。お経は読めず、真言を唱えれば発音を直され、部下からは領収書まで要求される。 だが午前零時を過ぎれば、観光客の知らない〈裏日本〉が目を覚ます。 ライブ配信で増殖するトイレの花子さん。電車を乗り換えるたびに増える口裂け女。赤か青か、二つの死に方を迫る紙の怪異——。 ネットの噂が新たな怪談を生み、日本全土を巻き込む“現代の百鬼夜行”が始まろうとしていた。 伏龍の武器は、大きな耳たぶで怪異の〈本当の名前〉を聞き分ける力と、日本の怪談すら予測できない中国式の屁理屈。 これは、逃げ帰ることしか考えていなかった男が、名前を奪われた死者を救い、やがて人と怪異のルールそのものを書き換えるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/24
  • 現在の作品『耳たぶ採用で、清水寺の退魔座主になりました――法力はまだゼロです!』