あらすじ
ある夜、少女さくらは、不思議な鍵に導かれて森の奥へと迷い込みます。
そこで見つけたのは、月が出ている夜にだけ現れる、小さな図書館。
そこには、人間のように本を読む黒猫のライト、元気なうさぎのミミ、物知りなフクロウのトワじい――そして、さくらを待っていたような不思議な動物たちがいました。
けれど、その図書館には一つの秘密がありました。
さくらには、どうしても思い出せない大切な約束があったのです。
図書館に残された本をめくるたび、少しずつ蘇っていく遠い記憶。
そこには、幼いころのさくらと、三人の仲間たちの姿がありました。
「また、あとで」
そう約束したはずなのに。
なぜ、さくらはその約束を忘れてしまったのでしょう。
そして、夜の図書館で彼女を待ち続けていたのは、一体誰なのでしょうか。
忘れてしまった大切な記憶。
離れてしまった仲間たち。
そして、月明かりの下で交わされる五つの約束。
さくらは仲間たちと一緒に、失われた時間を取り戻していきます。
その先で待っていたのは――
「ただいま」と「おかえり」。
そして、新しい物語の始まりでした。
これは、夜にだけ開く不思議な図書館で、少女と動物たちが紡いだ、少し切なくて、あたたかな物語です。