あらすじ
6年ぶりの夏。
実家の農園を継いだ仙波 朔(せんば さく)のもとに、幼なじみの佐伯 蒼乃(さえき その)が東京から帰ってきた。
「今年の夏祭りっていつ?」
きっかけはたった1通のメッセージ。
昔と変わらない笑顔を見せる蒼乃。
それなのに、時折見せる表情には、どこか寂しさが滲んでいた。
「……私、変わっちゃったのかな」
夢を追って東京へ旅立ったはずの蒼乃は、いつの間にか自分を見失っていた。
6年前、故郷を離れた少女。
そして、故郷に残った少年。
変わったもの。
変わらないもの。
6年ぶりに重なった、2人の夏。
あの日と同じ花火が、止まっていた2人の時間をもう一度動かしていく────
これは、幼なじみの2人が過ごす、優しくてあたたかな夏の物語。