あらすじ
8等星――最弱ランクの冒険者、リオン・ウィロウ。剣を握る手は、まだ何者かに届くには程遠い。
ある日、薬草採取で森の奥深くまで迷い込んだリオンは、格上の魔獣・クリムゾンベアに襲われる見知らぬ少女――ヒーラーのルミナを、考えるより先に助けていた。それが、彼の日常が動き出す最初の一歩だった。
豪快なタンク・カイル、人見知りの魔法使い・シエルを加えた四人パーティ。輝度は最底辺、稼ぎも生活も決して楽ではない。それでも、依頼をこなし、笑い、時にぶつかりながら過ごす毎日には、確かな手応えがあった。
鞄の底にしまったままの、母の遺品――古びた鍵と、たった一行の手紙。
『いつか、あなたが知るべき時が来たら』
何を知るべきなのか、リオンにはまだ分からない。
だが、平穏な日常の裏側で、森の奥では何かが軋み始めていた。魔獣の異常な行動、消えていく静寂、噂の断片――誰も気づかぬうちに、大きな運命の歯車が、静かに回り出している。
守れなかった過去への贖罪と、正体不明の力「???」に導かれる旅。
最弱の冒険者が、いつか輝度の頂へと駆け上がる――手に汗握る戦いあり、時には涙する、成長と絆の物語。