あらすじ
海人の園トリトニアでは世代交代が進んでいた。
現在国の三大柱である赤、青、白の剣の守人は、前王オスカー三世の長男キンタ一世、その義兄一平、九歳年下の秀才レネの三人だ。
キンタが一平の私室を訪れて愚痴を口にしていた。
娘ばかりで男児を得られていないことに、いかばかりかの悩みがあったのだ。
キンタとほ生まれも育ちも全く異なる一平のこと、身につまされるという感覚はないものの身の上相談に乗るのに吝かではない間柄である。
そもそも相談されたからと言ってどうにかできる内容ではない。
鬱憤を吐き出す手助けをしているだけだった。
キンタのと話をしてていれば、どうしても亡き妻のことを思い出してしまう。
妻に託された息子も成人した今、己の行く末にも思いを馳せることが増えてきた一平だった。