あらすじ
結婚七年目、ついに夫のウォルターに離縁を切り出す決意をしたフローラ。これで虚しいだけの結婚生活も終わり……そう思っていた。
結婚初夜、ウォルターに「君を愛することはない」と突き放され、別邸で孤独に過ごした七年間。お飾りの妻として社交界の陰口に耐える日々は、もう限界だった。
「もう終わりにしましょう。これで、私もあの方も自由になれるのですから」
そう覚悟を決めて離縁届を差し出すと、ウォルターは突然、大粒の涙を流して泣き崩れた。
「いやだ。離縁なんてしたくない。ずっと、君のことが好きでした……」
え? 好き? ずっと私を冷遇してきた夫が、どうして?
彼の口から語られたのは、一族にかけられた〝百年間の呪い〟という衝撃の事実であった――。