あらすじ
『好きだった。あなたが嘘をつくまでは』
「ねえ、好きな人いる?」
どこにでもある放課後の教室。
友達と恋愛の話をして、好きな人と帰って、メッセージを送り合う。
そんな普通の高校生活の中で、私は一人の男の子を好きになった。
優しくて、少し不器用で、一緒にいると自然に笑える人。
彼――蓮から告白され、私たちは恋人になった。
毎日が幸せだった。
……あの一枚の写真を見るまでは。
そこに写っていたのは、蓮と見知らぬ女の子。
そして届いた一通のメッセージ。
**《その人、やめたほうがいいよ》**
次々と届く写真。
元恋人。
親友。
隠された過去。
少しずつ崩れていく、信じていた日常。
やがて私は知ることになる。
私は以前にも、蓮と付き合っていた。
そして――
その記憶を、私は失っていた。
なぜ私は恋人との記憶を忘れたのか。
なぜ蓮は、過去を隠し続けていたのか。
なぜ親友は、私に嘘をついたのか。
そして。
あの日、私の身に何が起きたのか。
好きだったから信じた。
信じたから、傷ついた。
嘘の中に隠されていたのは、浮気でも裏切りでもない。
そこにあったのは――
**誰かを愛しすぎた人たちが、それぞれの方法で守ろうとした「本当の気持ち」だった。**
これは、
忘れてしまった一年間を取り戻しながら、
「好き」という気持ちだけではどうにもならない恋と向き合う、
一人の少女の青春恋愛物語。