あらすじ
覇権エロゲの世界に転生したゲーマーの青年。彼が目を覚ますと、そこはゲーム開始直後にラスボスの生贄となって凄惨な最期を遂げる『噛ませ犬モブ貴族』のエステダール家だった。
次男のカイルとなった彼は、愛する家族と自分の命を救うため、前世の知識を総動員して密かに己を鍛え上げることを決意する。
しかし、運命のイタズラか。カイルはひょんなことから強大な権力を持つ公爵家に出入りすることになり、ある『幼い少女』の剣術指南役を任されてしまう。
その少女の名は、フィーネ。
――のちに世界を絶望の底に突き落とし、主人公たちを蹂躙する『未来の最凶ラスボス(悪役令嬢)』その人であった。
破滅フラグのど真ん中に放り込まれたカイルは、生き残るために必死で彼女のご機嫌を取り、優しく指導し続ける。だが、誰からも恐れられ孤独だったフィーネにとって、彼が与えた(生存戦略のための)優しさは『唯一無二の救い』となってしまい……?
「先生のその手は、冷たくて気持ちいいです……誰にも、触らせませんから」
これは、ゲーム知識だけを武器に生き残りを図るモブキャラが、無自覚のうちに未来の最凶悪役令嬢の心を完全に救い(依存させ)、原作の地獄シナリオを甘々(?)なルートへとぶっ壊していく勘違いラブファンタジー。