あらすじ

次の満月の夜に山脈の主、竜神への生贄として捧げられる。 少女フォルンの運命は生まれたときから決まっていた。 両親はいない、育った家も持たない、死病を抱えた孤児。 『聖餐の巫女』とは聞こえがいいが、村の外れの小屋に置かれた厄介者扱い。 『山脈の主である竜神様へ、村を守って貰うために差し出される』 その役目にフォルンは文句はなかった。 蔑まれ、疎まれ、恐れられて生きてきて。 そういうもの言い聞かされてきたから。 村の外に出て、生きていけるとも思えなかったから。 契約の満月まであと数日に迫った日。 森でフォルンが薪を拾っていたら、闇霊に襲われた。 聖魔戦争と呼ばれる世界大戦の爪痕、戦禍の亡霊。 ――――死ぬ。 結界の外へ出て、生贄にもなれずに死ぬ。 そう思った瞬間、フォルンは恐怖に目を閉じた。けど 『君、水を一杯くれないか?』 音もなく現れた黒衣の男が一瞬で亡霊を斬り払った。 大剣と大砲を背負った、無愛想な男ストルム。 彼との出会いが、フォルンの運命を大きく変えようとしていた。

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カクヨム
カクヨム2026/08/24
  • 現在の作品竜神の贄たる血染めの巫女と、黒い騎士