あらすじ
夏の突然の夕立。傘を持たない僕と彼女は、公園にある大きな滑り台のドームの中で雨宿りをすることになった。
薄暗く狭い空間。雨に濡れた服。触れてしまいそうな距離。
普段は憎まれ口を叩き合う関係なのに、視線が合うたびに心臓が高鳴り、些細な仕草に目を奪われてしまう。
気まずい沈黙、意地の張り合い、そして不意に訪れた笑い合い。
とめどなく言葉を交わし、小雨になりかけたその時。彼女が切実な瞳で、唐突な問いを投げかける。
「私と今後どうしたいの!?」
雨音と夏の湿度に包まれた、もどかしくも青い青春の1ページ。