あらすじ
その朝、黒板に書かれていたのは、たった一行だった。
『最後に笑った人から、消えていく。』
高校二年生の綾瀬千紘は、その言葉をただの悪戯だと思って笑った。
けれど翌日。
クラスメイトの一人が、消えた。
名前も。
写真も。
思い出も。
誰も、その人が存在していたことを覚えていない。
ただ一人、千紘だけを除いて。
やがて明らかになる、奇妙なルール。
最後に笑った人が消える。
消えた人を覚えている人が、一人だけ存在する。
そして、その記憶は次の誰かへと移っていく。
「どうして私だけ覚えてるの?」
調べるほどに浮かび上がる、十年前の事故。
消えたクラスメイトたち。
そして、千紘自身が忘れていた、一人の少年。
神谷蓮。
彼は一体、誰だったのか。
なぜ、このゲームは始まったのか。
そして――
最後に笑うのは、誰なのか。
これは、忘れてしまった人たちを思い出すための物語。
もしあなたが、大切な人を忘れてしまったとしたら。
あなたは、その人をもう一度思い出したいですか?