あらすじ
高校二年生の朝倉蓮は、新しいクラスで奇妙な違和感に気づく。
クラスの人数は30人。
なのに、教室にはなぜか31個の机がある。
その机の中に入っていたのは、
「白石結衣」
と書かれた一枚の紙。
誰もその名前を知らない。
教師も、クラスメイトも、学校の記録にも存在しない。
けれど――
十年前の卒業アルバムには、確かにその少女が写っていた。
そして翌日。
クラスメイトの一人が事故に遭う。
その直後、彼の名前は名簿から消えた。
まるで、最初から存在しなかったかのように。
次々と消えていく名前。
午前八時十七分で止まる時計。
学校に残された十年前の事件。
そして、誰も覚えていない少女――白石結衣。
蓮は彼女の正体と、十年前に何が起きたのかを追い始める。
しかし、真相に近づくほど、蓮自身の記憶にも奇妙な矛盾が現れていく。
なぜ、30人しかいないクラスに31人目の机があるのか。
白石結衣は、誰に消されたのか。
そして――
蓮自身が忘れていた、十年前の「約束」とは何なのか。
すべての謎が繋がったとき、
あなたはきっと、最初のページをもう一度読み返したくなる。
――30人のクラスに、存在しない31人目がいる。