あらすじ
精霊に満ちた世界エルデナ。
〈黒淵〉から現れた魔族の侵攻に対抗するため、人族の国々は長年の争いを止め、共同戦線を築いていた。
ヴァルグレン帝国の兵士育成機関――帝立アストラ兵学府に通うローディス、セイル、リュカの三人も、いつか戦場へ立つ若き学生たちである。
大剣を振るう実直なローディス。
氷の精霊術を操る皮肉屋のセイル。
そして、学園では目立たない落ちこぼれを演じるリュカ。
しかし三人には、誰にも明かせないもう一つの顔があった。
夜になると彼らは、学園長が密かに組織した〈宵衛〉の一員として、魔族と契約した犯罪者や帝国の闇に潜む者たちを討つ。
学園生活と秘密任務を重ねるうち、三人はやがて、リュカの故郷を滅ぼした事件、学園地下に隠された秘密、そして帝国軍内部で進行する巨大な陰謀へ近づいていく。
昼は兵士を目指す学生として。
夜は名もなき狩人として。
剣と精霊術を携えた三人の二重生活は、やがて人族、精霊、竜族、魔族――二つの世界すべての運命を揺るがす戦いへつながっていく。