あらすじ
伯爵家に嫁いだジュヌヴィエーヴを待っていたのは、火のない客室と席のない食卓だった。夫ドナシアンは彼女の持参金で屋敷を賄わせながら、七日後の監査で妻を「無能」と認定させ、財産の管理権まで奪うつもりらしい。
残金で薪と食料を買い、使用人へ給金を渡した彼女に、家令は六つの給金袋を突き返す。だが受取人の署名がある未開封の袋は、夫と家令による横領を示す証拠にもなる。
公認会計役オノレを迎えた公開監査で、屋敷の者たちはどちらを主人と選ぶのか。食卓と寝室、そして安心して眠れる家を取り戻すための、七日間の逆転劇。