あらすじ
十三年前、ひとりだった少年シウォンは洪家の娘インファから赤い鈴をもらった。
今では彼女の護衛となり、いつも半歩後ろを歩いている。
シウォンは、そばにいるのも守るのも護衛だからだと思っていた。自分の胸にあるものが、それ以上の感情だとは認めないまま。
けれど十八歳になったインファに縁談が持ち上がる。
相手は家柄も人柄も申し分のない青年で、インファも彼と過ごす時間を楽しんでいた。
主人の幸せを願うのが護衛の務め。それなのに、彼女が誰かの妻になる未来を思うと心が乱れる。
一方のインファも、十三年間ずっとそばにいるシウォンの気持ちだけは分からずにいた。
主と護衛という身分の隔たりと、シウォンが大切に持ち続けてきた十三年前の赤い鈴。
ひとつの縁談をきっかけに、「護衛だから」と隠してきた想いが少しずつ形を持ちはじめる。
その鈴の音をなんと呼ぶのか、護衛はまだ知らない。
※本作は完結まで執筆済みです。毎日20:30更新予定です。