あらすじ
ヨーロッパ大陸の中心に位置する小国シルヴァンスコ。
大きさは北海道と同じくらい。人口は千万人ほどの小さな国だ。
ユネスコの世界遺産に登録された文化遺産も数多く、歴史地区として保全する活動が古くから続けられている。
豊かな文化と自然に恵まれた美しい国だった。
だが、十年前、この国でゾンビウイルスによるパンデミックが発生した。
シルヴァンスコの都市、コシチェニツェでは今もなお、人々はパンデミックの痕跡に苦しめられていた。
パンデミックで友人や家族を失った人たち。
そして、大切な人が今も感染している人たち。
感染者の中でも穏やかなゾンビたちを、人々は療養施設で保護していた。
私はそこで、ゾンビを相手に朗読ボランティア、通称「ストラーンカ」を始めた。
そこで、出会ったのが、ゾンビのアルベルトだった。