あらすじ
婚約者のマーガレットから、毎日のように「婚約破棄してください」と迫られるラインヒルズ。彼女はアルベルトという別の男性を愛しており、どれほど優しくされても、ラインヒルズの想いを踏みにじり続けていた。
それでもラインヒルズは彼女を諦められない。両家の結んだ婚約は、家同士の信用や多額の金銭が絡む重大なもの。簡単に破棄することはできなかった。それに、結婚すればいつかマーガレットが自分を愛してくれるかもしれない――そんな淡い希望にすがっていた。
しかし卒業式の日、事件が起こる。マーガレットはアルベルトとの関係を明らかにし、さらに彼との子を身ごもっていることが発覚。婚約者がいる身での裏切りが明らかとなり、婚約はマーガレット側の過失として破棄されることになる。
失恋に打ちひしがれるラインヒルズを救ったのは、親友ハーブルと、その妹エリーゼだった。金髪の美しいエリーゼは、実は以前からラインヒルズに片想いしていた。互いに叶わない恋に傷ついていた二人は、少しずつ心を通わせていく。
一方、アルベルトとの結婚を選んだマーガレットは、田舎領地で悲惨な生活を送ることに。三年後、アルベルトにも裏切られ、すべてを失った彼女は、成功して大富豪となったラインヒルズのもとへ向かう。
「今なら、私が彼を幸せにしてあげてもいい」
そう思っていたマーガレットを待っていたのは――美しく成長したラインヒルズと、彼の最愛の婚約者エリーゼだった。
「婚約破棄してくれて、ありがとう」
かつて彼を捨てた令嬢に、最高の幸せを手に入れたラインヒルズから告げられる、痛快な逆転劇が始まる。