あらすじ
「だーいじょぶ、だいじょぶ」——彼女が唱えると、痛みは本当に消える。消えた痛みがどこへ行くのかは、誰も知らない。
秋、セオリア荘の二階に新しい住人が来た。強信現、十五歳。ゆるふわ天然、甘いもの中毒、そして生まれてから十五年、「だいじょうぶじゃない」を忘れてしまった女の子。彼女のおまじないの正体は、信じた分だけ現実になることわりつき「プラシーボ」だった。
呪文は症状に効く。原因には、効かない。——優しさでできた呪いが静かに家族を蝕みはじめたとき、律の力は初めて、波の「水面の下」へ潜る。
『デジャヴ少女はもう「はじめまして」と言わない』『アイドル少女はもう「アンコール」を信じない』に続くシリーズ第三作。本作からでもお読みいただけますが、前作までの結末に触れます。
青春×異能×シェアハウス。切なくて、最後はあたたかい話です。
※全六話+エピローグ(全11部)、原稿完結済み。毎日19時更新。