あらすじ

高校一年生の長い夏休みが始まる、その前日の夜。 私は自室のベッドで、終わってしまった中学校の思い出の中に溺れていた。 「あの時、もう一歩だけ前に踏み出していれば、叶わなかったあの恋も実っていたかもしれないのに」 大人が口にする「やらなかった後悔」なんて、子どもの頃から知っていた。 なのに、三月のあの駅の改札前で、私はどうしても動けなかった。 選択肢を全て握りしめていたくせに立ち尽くしていた過去の自分が、激しく憎い。 だけど同時に、まだ傷ついていなくて、無限の未来を持っていたあの頃のあいつが、涙が出るほど羨ましい――。 過去への執着と、もしもの未来への未練。 痛烈な後悔の果てに、高校一年生の私が気づいた、残酷で愛おしい「今」の価値とは。 誰もが胸の奥に抱えるノスタルジーと、新しい一歩を描く、一話完結の等身大ストーリー。

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カクヨム
カクヨム2026/08/24
  • 現在の作品一番憎くて、一番羨ましいあいつへ