あらすじ

親友の結婚式で、夫が泣きながら「結婚するな」と言った 親友の莉奈の結婚式で、酔った夫の黒川圭介が突然マイクを奪い、失恋の歌を歌い始めた。 途中から圭介の目は赤くなり、視線はずっと花嫁の莉奈に向けられていた。 結婚して三年。私にあんな顔を見せたことは、一度もない。 歌が終わる前に、圭介は莉奈の前まで歩いていき、その手をつかんだ。 「結婚するな」 「莉奈、俺と来い」 会場が一瞬で静まり返った。 莉奈は二度ほど手を引こうとしたものの、先に私のほうを見た。 「美月、圭介かなり酔ってるから、連れて帰ってあげて」 そして、何でもないことのように付け加えた。 「酔ったあとはレモン水を飲みたがるから。蜂蜜は少なめね。甘いの苦手だから」 私は思わず笑った。 結婚して三年の妻である私すら知らないことを、彼女はよく知っている。 どうやら、この結婚生活で本当に酔っていたのは私のほうらしい。

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小説を読もう2026/08/24
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