あらすじ
王立学院の卒業を祝う舞踏会。
公爵令嬢エレオノーラは、大勢の貴族が見守る中、婚約者である王太子アルベルトから突然婚約破棄を宣言される。
理由は、アルベルトが寵愛する男爵令嬢リリアをエレオノーラが虐げたからだという。
身に覚えのない罪を並べ立てられ、男爵令嬢を守ると高らかに宣言する王太子。
けれど、エレオノーラは取り乱さなかった。
十年間、未来の王妃となるために彼を支え続けてきた彼女は、ただ静かに王太子を見つめる。
そして、ある一言を口にした。
その瞬間――婚約破棄のために用意されたはずの舞台は、まったく別のものへと姿を変える。
これは、一人の愚かな王太子が、自らの選択によってすべてを失っていくお話。