あらすじ

第三居住区でただ一人の漢方医が亡くなって三年。診察室に残された調剤支援機は、いまも先生の処方を出している。 生薬はすべて合成品で、組成は天然物と小数点以下四桁まで一致する。効果に差は無い。 ただ、九十四歳の患者だけが言う。これは当帰の匂いがしない、と。 百味箪笥の四番の引き出しだけが、三年間、開けられていない。

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カクヨム
カクヨム2026/08/24
  • 現在の作品匂いだけが記録できない