あらすじ
王宮の時計塔を代々管理してきた没落男爵令嬢リーゼ・アルトマン。
父が倒れてからは、たった一人で王国の時間を守っている。
そんな彼女のもとには、毎日12時20分きっかりに、王宮一時間に正確な王宮警備の責任者——通称「定刻卿」コンラート侯爵が現れる。時計のおもりを巻き上げるのを手伝うためだ。
ある夜、リーゼの友人であり、王太子の婚約者でもある公爵令嬢アデライーデが旧鐘楼から転落して亡くなった。
自死とされたその死に疑問を抱いたコンラートは、リーゼに協力を求める。
鍵となるのは、彼女が落ちたとされる「9時ちょうど」という時刻。
そして時計は間違いなく正しい。
そしてリーゼには、もう一つわからない時間の謎があった。
おもりの巻き上げは10分で終わるのに、なぜかコンラートは毎日30分、時計塔に滞在するのだった。