あらすじ
「はいはい……おっ」
夜。夕食を終え、ベッドでだらだらしていると、ふいにインターホンが鳴った。最初は無視しようかと思ったが、何度もしつこく鳴るので、おれは仕方なく起き上がり、玄関に向かった。
ドアを開けた瞬間、おれは思わず声を上げた。そこに立っていたのは、黒いスーツに黒いネクタイ、黒い帽子という全身黒づくめの男が二人。まるで葬儀屋のような雰囲気で、しかも双子だったのだ。
髪型も背格好も顔立ちも寸分たがわない。いや、双子にしてもあまりにも似すぎている。ちょっと目を離した隙に左右が入れ替わっても、おそらく気づかないだろう。