あらすじ

高校一年の春。 担任に頼まれ、不登校になったクラスメイト――白雪美琴へプリントを届けることになった朝倉悠真。 最初は玄関越しに数言を交わすだけだった。 けれど、何度も家へ通い、少しずつ会話を重ね、散歩をして、学校のくだらない話をして――。 一年という時間をかけて、美琴はようやく学校へ戻れるようになる。 友達もできた。 一人で教室にも入れるようになった。 楽しそうに笑う彼女を見て、悠真は心から安心した。 「俺の役目も終わりだな」 もう自分が付きっきりになる必要はない。 そう思って、美琴から少しずつ離れようとした。 ――だが。 翌日、美琴は学校へ来なかった。 その次の日も。 さらに、その次の日も。 悠真は知らなかった。 美琴は学校が好きになったから登校していたわけではない。 友達が欲しかったからでもない。 ただ――悠真に会いたかったから、学校へ行っていただけだった。 「朝倉くんがいなくなるなら……私、何のために頑張ったの?」 救ったつもりだった少年と、彼だけを支えに立ち上がった少女。 しかし、これは彼女が再び誰かに依存して終わる物語ではない。 嫉妬して、傷ついて、何度も曇りながら。 「助けてもらわなければ立てない少女」だった美琴が、自分自身の足で歩き――それでもなお、大好きな彼の隣を選べる少女になるまでの物語。 不登校美少女×世話焼き男子。 激重感情と曇らせから始まる、少し重たくて、最後にはちゃんと前を向く青春ラブコメ。

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カクヨム
カクヨム2026/08/23
  • 現在の作品不登校だった美少女を一年かけて学校へ戻した俺。「もう大丈夫だな」と離れたら、翌日からまた学校に来なくなった