あらすじ

〈1日2回更新:朝8:20/夜20:20(8/28完結予定)〉 「美しいものを救い出す——それが、わたしの美学よ」 東京がまだ〈帝都〉と呼ばれていた頃のお話。 名探偵・本郷倫太郎と〈押しかけ助手〉の女学生・如月文代の前に現れたのは、〈醜い富豪の手から美を救い出す〉という独自の美学を持つ麗しき怪盗・猫夫人! 繰り広げられる名探偵と怪盗の知恵比べ。 最終決戦の場所は、絶海に浮かぶ謎の〈黒猫島〉。 最後に、勝利するのは——! 江戸川乱歩の美学を受け継ぐ、ジュブナイルミステリー! 〈選考用あらすじ〉(※結末まで掲載) 大正浪漫、華やかなりし頃の東京。桜華高等女学校に通う十二歳の如月文代は、名探偵・本郷倫太郎の〈押しかけ助手〉として探偵事務所に通っていた。ふたりは〈ファラオの赤き瞳〉の難事件を解決する中で、〈醜い富豪の手から美術品を救い出す〉という独自の美学を持つ、麗しき女怪盗〈猫夫人〉と対峙することとなる。 ある日、文代の父が経営する貿易商会に、名画〈月光の庭の少女〉を狙う猫夫人からの予告状が届く。警備を固めるも運送業者に変装した猫夫人に名画を奪われてしまうが、文代は品川の埠頭や図書館での調査から逃亡には水上飛行機が使用されたことを知る。水上飛行機の飛び立つための条件から格納庫がある場所を割り出し、猫夫人の隠れ家が羽田穴守の漁村にあると突き止める。 文代は単身乗り込むも捕らえられ、漆黒の水上飛行機で絶海の〈黒猫島〉へ連れ去られてしまう。後を追ってきた倫太郎先生と汐路警部たちは〈月下仮面舞踏会〉に潜入し、手下たちを逮捕する。猫夫人は隠し通路を経て逃げるが、倫太郎先生が断崖絶壁に追い詰める。投降を勧める先生に対し、猫夫人は「最後の幕引きぐらいは、自分でできるわ」と言い残し、夜の海へと身を投げるのだった。 猫夫人が盗んだ美術品をすべて取り戻した倫太郎先生だったが、心通わせた猫夫人を失い抜け殻となっていた。ある日の夕暮れ(逢魔が時)、事務所に花屋の青年が訪れ、先生には黒いバラ(永遠の愛)と手紙、文代には赤いバラ(感謝)と手紙が届けられる。 窓の外を見下ろすと、立ち去る花屋の青年(男装した猫夫人)が帽子を持ち上げてニッコリ微笑んでいた。直後、警部が「護送車が襲われ、手下たちが逃げた」と駆け込んでくる。彼女が生きて手下を救出したと知った先生は一瞬で名探偵の眼光を取り戻し、「文代くん、忙しくなるぞ!」と声をあげ、ふたりは再び街へと飛び出していくのだった。

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カクヨム
カクヨム2026/08/23
  • 現在の作品帝都ロマンティカ〜名探偵と怪盗の恋〜