あらすじ
陽国生まれ、陽国育ち。国籍は華国。
高校一年生の高瀬悠真には、もう一つ「林宇辰」という名前がある。
人と話すことが好きで、新しい高校でもすぐに友達ができた。
華国人であることも、別に隠しているわけではない。
ある休日、華国人観光客との小さなトラブルを華国語で仲裁したことから、友人たちに国籍を知られるまでは。
「華国代表」
「華国人なのに」
「お前、こういうの気にしないって言ったじゃん」
最初は、本当に気にしていなかった。
友達同士の冗談だと思っていた。
自分も笑っていた。
けれど、その冗談を知らない人まで使うようになり、自分のいない場所でも「華国人の高瀬」として話されるようになっていく。
嫌なら、嫌と言えばいい。
ただ、それができたら最初から悩んでいない。
友達に嫌われたくない高校生が、国籍、友情、偏見、そして「自分は何者なのか」と向き合っていく青春群像劇。
※本作に登場する国家・組織・事件は架空のものです。現実の国家や社会をモチーフとする要素がありますが、一対一に対応するものではありません。